農家・竹本彰吾のブログ〜たけもと農場のある風景〜

農家・竹本彰吾のブログ。たけもと農場では、石川県でお米やムギ、大豆を作ったり、その作ったおコメを販売したりしています。

カテゴリ: なんか伝えたいコト

このたび
父とバトンタッチして
代表取締役に
就任しました。

社長です!(^^)!


大変微力です。
ご指導賜れば幸いです。



ここからは、
これまでの経緯、
バトンタッチストーリー。

思い返せば、
入社する前から
始まっていた
経営継承計画!


そのあたりは
父は随分と理解のある人で
「なるべくスムーズに経営を
バトンタッチしたい。
100点満点任せられるな、
というタイミングを待つと
もう遅い。
すこし早いくらいで渡すべき。」
という感覚を予め持っていました。

その考えのバックボーンには
梅本雅先生のご指導が
ありました。


そして
ボクの入社と同時に、
「10年で、ワレに替わっぞ」
という公約を
自ら掲げてくれました。

それに付け加えて
「(代表に)なってから心構えしとんなや。
今言ってんから、今から準備しとけや。」
と、穏やかな口調ながらも、厳しく諭されました。



冬のオフシーズンには、
二人で勉強しながら、
どのように10年間を過ごすか、
どういうステップで成長していくべきかを
作り上げました。



基礎の3年は
仕事の一年を覚えて、
農業のイロハを学んで
技術を覚える作業


中盤の3年は
応用に進んで
経営とか数字の分野に入ってって
お取引先さんとかの引き継ぎとかも
し始めた時期


終盤3,4年は
仕上げというか、
もう肩も出来上がって
マウンド上がれますよっていう
雰囲気になっている状態。
新規のお客さんを見つけてきたり
新しいなにかを始めたり
責任はボクがとるっていう仕事を
増やしていく時期

と位置づけました。



そこからは、
荒削りながら、
毎年二人で振り返りと計画づくりを
重ねてきました。
3年くらい。
今年こうステップアップしたいから
アレとコレを実行する
と計画して
年末にはどうだったかを検証。
そこから、
翌年どうするかをまた計画する、
という流れ。


周りの方々から「仲いい親子やね」と
言われるのは、あながちではないかもしれません。

言い合いになることはよくあったんですが
取っ組み合いになったことはなかったので(笑)




10年を振り返ってわかったことは
計画は
前倒しで実行するくらいじゃないと
計画どおりに行かないということ。

言い方を変えれば、
前倒しでやってるつもりでようやく、
計画どおりくらいの
スピード感だということ。



ボク自身は、ずいぶんハイペースを意識して
基礎の3年のうちから
中盤の3年のことにも
取り組んできたつもりですが、
身に付くとか
目に見えて結果が出てくるのは、
そう易々とは
いきませんでした。

イタリア米とか、
未来の田植え機開発も
就農4年目から取り組んでますが、
注目されるまでは
そこからさらに5年くらいかかっている印象です。



「計画は立てたけど、
前倒し前倒しで実績を上げて
すごいヤツだね」
を目指したボクとしては、
孫悟空の
上がっても上がっても
お釈迦様の手のひらの話
のような気分(^^;



経営のバトンタッチは
難しいもので、
農業界に関わらず
どの世界でも、大きなテーマに
なっています。

一人の人生で
そういくつも経験するものでもないので
そんなにノウハウ積めないし。

ボクたちの経験が
少しでも参考になれば、という思いも込めて
ブログに書き留めました。





・・・とまあ、
ずいぶんと
長々と書いてしまいました。




所信らしい所信を述べることも出来てませんが、
いい農業を実践する社員を育て
その社員に恥じない
ボクらしいリーダー像を
育んでいきたいと思っています。

灯台下暗しというヤツで
そういえば
案外あんまり
このことブログに載せたことないっぽいぞ!
と思ったのが

「トヨタの豊作計画プロジェクト」


トヨタさん達との
連携事業
米づくりカイゼンネットワーク
という名称で
トヨタさん
愛知県4農家
石川県(県庁)
石川県6農家
がコンソーシアムっていう
まあ、集まりっぽいのを
やってます。
図1

今年は3年の事業計画の
最終年度!

「ICT農業」

「農業にカイゼンを」

という
2つの柱の
活動です。


ICT農業では、
「豊作計画」という営農管理ソフトを
使って
営農情報の蓄積と分析


農業にカイゼン活動を
では、
トヨタさんが長年培ってきた
現場改善のノウハウ

…というかそれ以上に
飽くなきカイゼンの習慣づけ
みたいなのを
普及しようというのが
狙いの活動です。


現在は、
ウチはウチで
社内で小集団を作って
今ある課題を出し合って
みんなで分析やら対策やらを
実践してますし、
トヨタさんや
県の農業総合支援機構
通称INATO(イナト)さんが
月に一度程度、来てくれて
アドバイス(ほぼダメ出し)
してくれます。


この活動について
参加されてない農家の仲間に説明して
誘ったりすると
「うーん、ウチはいいわ(遠慮しとくわ)」
的な返事をもらうことが
多い。

そして、
誤解されてる場合も
かなり多い!

大きく誤解されるのは
「窮屈になる」
と思われること。

これまで
10分で10個作ってたペースを
8分や9分にしよう、とかっていう
捉え方は、まあ違ってないと
思うんですが、
イメージとして
「急かされて」
「無理して」
実現するもんだという
先入観を
持たれてます。

でも、ボクの捉え方は
そうじゃない!

具体的にみてみましょう。

例えば
イタリア米のパッキングでの
実際の話をしてみると
IMG_0141


お米袋詰め

エージレス投入

シーラー通す

箱に詰める

という工程で作業するんですが、
袋詰めして置いて、袋づめして置いて・・・を10袋

エージレスをそれぞれに投入

1袋ずつ、取り上げてシーラーして
箱に詰める

という流れと

1袋、袋詰め

置かずにそのままエージレス投入

そのままシーラーして

箱に詰める

それを10袋繰り返す

という流れでは
1割ほど、上の方が時間が
かかりました。

やる前は
「袋詰めは袋詰めで、
シーラーはシーラーで
まとめてやった方が
早そう(なんとなく)」と
思ってたんですが、
逆でした。

んで、いざ
上と下の流れを比べても
無理も増えてないし
特に急かされたり、
何かに追われるかのように
作業してもないわけです。

どうです!
コレですよ!
カイゼン活動の狙いはココ!


疑いもしなかった
これまでの作業のやり方

なんとなく
こっちの方が良さそう
という思い込み

頭で計算してたけど
計算に入ってなかった
実際おこるムダの数々
(置く、取り上げるとかの動作のムダ)

その辺を
徹底的に
見直すきっかけだと
思ってます。


後工程引き取り

とか

整流化

とか


その辺も
しっかり
理解していきたいです。

が、まだまだ!
奥が深い!

イネの芽


苗が芽を出しました!
コシヒカリの芽です。

種まきをしたら
出芽器という
暗い温室で
二晩とちょっと
あっためてあげます。

そうすると
写真のように
白い芽が
ニョキニョキと
出てきます(^_^)




種をまいたら
芽がでるっていうのは
当たり前といえば
当たり前なんでしょうけど、
これほど
神秘的なことってないですよね!

感動〜!(^^)!

でも、
種まきやら、
苗出し(芽が出た苗をビニールハウスに並べる作業)やらは、
ちっちゃい頃から
手伝って見てきたので
かつては、
いつの頃からか、
芽が出るっていうことに
何にも感じなくなっていました。

まいたら、出るモンだろうと。
そういう感覚になっていたようです。

そんな中で、
この感動を
再び思い出させてくれたのは、
国産イタリア米カルナローリでした。



あれは何年前のことか・・・

金沢イタリアンの
アルベロさんのシェフとのご縁で
「ま、やってみっけ!」
的なノリで始めたカルナ栽培。


っていうか、どう作るの?


ってトコから
情報なし
栽培ノウハウなし(農業に就いて4年目で、栽培知識については父任せだったので汗)
の、
ないない尽くしのスタートでした。


ふだんの苗づくりは、
出芽器に
セットし、温度を設定したら、
あとは加湿のための水を切らさないようにすることと
機械がちゃんと動いているかを
半日おきにチェックするんですが

はじめて作る
国産イタリア米カルナローリの場合は
気になって気になってしょうがない(^^;

近くを通るたびに回り道してはチェックして
一日に何度見に行ったことか!
仕事になりませんでした(笑)

で、加温したばかりでは
何の変化もなくて当然なのに
被せてあるカバーのチャックを開けて
中を何度ものぞいたり。

とにかくまぁ
気になって気になってしょうがない(^^;

寝てても、気になる(笑)
(・・・これは、今も変わらず)

そんなことを繰り返しては
二晩目の夜
帰り道に寄って

いつものように
機械作動の確認と
水位の確認した後
カバーをめくってのぞいてみると

ちょろっと
芽が!
出始めとる!!!

「おぉ〜〜っ」

と、思わず声が(^-^)


これまで
当たり前のように感じていた
芽というものが
こんなに新鮮に感じれたのは、
初めて!
と言いたいほど、インパクトがありました。

農業ってスバラッシー!
農家ってサイコーッ!フー!

と思える瞬間を、
再認識できた
そのきっかけを与えてくれた
国産イタリア米カルナローリ。

カルナローリへの
ボクの思い入れが
強い理由のひとつですね(^-^)

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農菓プロジェクトという、農家と菓業のコラボ企画


農菓プロジェクト
農産物見本市へ
出展してきました!

農菓プロジェクトとは
菓業(和菓子屋さん)と農家の
コラボ企画のことで、

農家と和菓子職人さんがつながって
地元の農産物で、地元の新菓子を作ろう
という趣旨のものです。


「農菓プロジェクト」

農商工連携という意味合いもありつつ

それだけでなく

地域活性とか

業界活性とか

色んな熱い思いが
込められている
プロジェクトだと
解釈してます(^-^)


今回は、農家が材料を持ち寄って
ブースを菓業の方々がまわるのと、
農家が各5分プレゼンする2部構成で
進められました。

この後のスケジュールは
菓子職人さんらが
各自「コレだ!」という材料で
創作菓子を作り、

10月には
コンテストが開かれるのだとか!
金沢駅や大和百貨店さんで。


ウチは
国産イタリア米カルナローリを
米粉にしたものを提案。



こないだ
どこかのテレビで
流れたフレーズで
すごく響いたのが、コレ。


「諦めることを覚える」


すごくネガティブに見せかけて
とても深いと感じました(笑)

テレビの内容は、確か
なかなか結婚できない男性向けのアドバイスで
「犬と猿を飼いなさい」と言ってました。
そのこころは
「世の中、自分の思い通りにならないと分かるから」
というような印象の言葉でした。



この言葉が響いた背景には、
以前あった、小学生からの質問だと思います。

その小学生からは
「お米があんまりとれなかった時は
どんな気分ですか?」
という質問でした。

その時の回答は
「がっくりきましたね〜」程度の
ことだったと思うんですけど
その時からすごーく胸につかえてた
感覚があります。


確かにがっくりはしたけど、
したけど何??くらいの感覚。
しょうがないというか、
ダメやった時はダメやった時でしょ、
くらいの感覚なんですよね。


がっくりしたけど、
農業やめようかなと思ったことはないし
がっくりしたけど、
農業がつらくなったわけでもないし
がっくりしたけど、
次の年は、ヨッシャーって年かもしれないし

要は
それはそれで、諦めたということなのかと
思います。


でもでも、諦めるっていうと、
なんかイメージが悪いな〜
と考えていました。

大好きなマンガ「スラムダンク」でも
「諦めたら、そこで試合終了ですよ」という
好きな名言ありますし。


って、ずーっと思ってたところ、
今回のコレですよ!


なんたって、
農業は「自分の思い通りにはならない」
ことに定評がありますからね(笑)


つまりそれは、「願いが叶わなかった」とか「挫折」あるいは「悔い」に
つながるような『諦め』ではなく

「ありのままを受け止める」とか「結果に納得する」に
つながるような『諦め』だったのではないかと。


そんなことを書こうと
少し調べてみると、
諦める=”明ら”める
というのが語源で
”心を納得させるプロセス”という意味合いの仏教用語だと
出てきました。


なるほど納得。

農業は
自然相手。

毎年が一年生。

思い通りにならないからって
言い訳にばかりしないし
無理して抗わないし(ある程度は抵抗しますが笑)
ありのままで。

土とともに4


先日、祖母が逝去しました。
85年の生涯でした。

お心遣いいただいた皆様に
心からお礼申し上げます。


祖父とともに
激動の時代を生きた方でした。


そんな祖母から、ボクが小さな頃より聞かされる言葉が
「身は一代 名は末代」というものでした。


「ワレは跡を継ぐげぞ(継ぎなさいよ)」

の次くらいに

頻繁に言ってました(^-^)



人の命はその一生で終わるけれども
その人の名、その人の功績・汚点は何代にも続く歴史となる
というようなニュアンスの言葉です。

いいことしても
悪いことしても
いつまでも残る。
いいことしよぞっ!というメッセージ。


祖父は
ボクが生まれる前に亡くなったので、
この言葉は、
祖母の遺訓(とでも言うんでしょうか)と同時に
祖父の遺訓でもあると思ってます。


立派な「名」をのこした祖父・祖母にならって
志をもっていきますp(^-^)q


身内の弔事は初めての経験ですが、
多くの方々に訪れていただき、大変うれしく感じました。
ありがとうございました!

(写真は、祖父が天皇杯を拝受した時、記念に行われたパレード。東京の街中をパレードしたんだとか。)アンビリーバボー(^^;;

寺井小学校3年生キタ


昨日、地元の寺井小学校(わが母校)の3年生が見学に来ました。
総合学習?社会の時間?

農業とは、農家とはと・・・いうようなお話を父がしました。
去年はボクが話ししたっけか(懐)


今年も例年のごとく、お米ひとつぶのパワーについてもお話してました。

お米がすごいエネルギーを持ってるということを伝え、その命を頂くから「いただきます」を是非言ってね、と言うと、すこびった生徒の子が

「おれゼッテー言おうっと!」

と話の途中ながら言っていたのが微笑ましくて、うれしい瞬間でした(^-^)



f060811b.jpg賞味期限がきれたシュークリーム。

3日ほど経ってました。

こういう時は、いっそ口にしてみて良し悪し(傷んでないか)を判断します。

結果は美味でした(^-^)
三丁目の夕日の1シーンが頭をよぎりましたけど。


と、ここから話は脱線します。

気が早いかもしれませんが、もし自分に子供が出来たとして・・・

日の経った食品を捨てさせるのが食育か、それとも傷んでないかを身をもって調べさせるのが食育か・・・

東京都が1日に出す食品廃棄物は、およそ50万食ぶんにもなるそうです。

かといって免疫力の低い子供に口にさせるのも何だか危なそう・・・

食育って何なんでしょう・・・。


久しぶりの休日だったせいか、明けてもなかなか体にエンジンがかかりません(>_<)

どこぞの農家Tけもと農場のトラクターみたい・・・


「ロハス」という言葉をご存知でしょうか?
LOHASと書いて、ロハスと呼びます。

頭文字をくっつけて1語にしたわけですが、

L ライフスタイル
O オブ
H ヘルス
A アンド
S サステナビリティ

から成っています。英語ですけど、つづりが分からないのでカタカナで・・・

健康で、持続可能な生活っていいよね!という意味のもので、健康や環境を考えた生活を送ることを奨励する動きです。

これを初めて知ったときは、スバラシイ☆と思ったんですが(今も思ってます!)、よく思えば、農業はイコールLOHASだな〜と感じています。


米粒ひとつを種にすれば、300〜500粒の米が出来るという記事は以前書きましたが、その300〜500の粒ひとつひとつが種ともなるんですから、一粒を種にとっておけば、残りの299〜499粒は食べることが出来る計算です(なんだか分かりにくい??)。

自然の力ってすごい!という思いは、日々田んぼにて感じることは出来ますが、文字にすると、改めて自然のすごさを思い知らされます。

持続可能性(サステナビリティ)の高い、農業の可能性は無限なのです(^-^)
時代が変わって、たけもと農場のあり方が変わろうとも、農業に重きを置くスタイルっていうのは、変えたくないし、変えないと思ってます!

5a6d8d27.jpgウチのばあちゃん、80歳を超えても元気いっぱい!

と言いたいところですが、ピンピンしてるとはさすがにいきません。

当たり前田のクラッカーですけど(^-^;


毎日のようにアコも痛いココも痛いを繰り返してます。

それでも、日が出ると、働かずにはいられん!と畑へ繰り出します。

そんなに沢山の畑、世話できんやろ〜と思うほどの広さを一人(最近は母ちゃんも引き連れて)で管理してます。

写真は、昨日採ったというイチゴ。

「青っ(゜ロ゜;」

と思われるでしょうけど、「な〜ん、食べれる!」と食べさせられます。

すると思いのほか甘い!半分くらいは本当に味のない苺だったりもしますけど、全然捨てないばあちゃん。

味の乗ってない苺を食べさせられたのも、ボクにとっては「食育」でした(^-^)

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